2019/03/15 15:16


消費者文明消費社会網棚の雑誌は今日発売。
山手線に乗るとふと口ずさんでしまうカジワラ珈琲。ただでさえ不審なのに、ちょっと歌う音量が大きいと不審者感が増し増しになるので気をつけます。 

さてさて巷を騒がせているコカインですが、なぜコカインがかっこ悪いか、ダサいか(死後?)という事をちょっと違う視点から書いているmiyearnzzlaboのモーリー・ロバートソン氏の記事。もう読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、これってホントに麻薬だけでなく、コーヒー豆や紅茶、カカオ、たばこやコットン、洋服(ファストファッション以外でも…)等にも通じる問題で消費する立場の国の人間としては避けては通れない事でもあります。 

極端に悪い話でいうならば2001年西アフリカのギニア湾で起こったカカオ豆に関する人身売買の痛ましい事件などもありましたし、コーヒー豆産地での児童労働問題、労働下での安全面や健康被害(消毒による呼吸器や皮膚の病気など)、学校教育の問題など様々な事が常々話題になります。洋服もなかなか闇深かったり・・・。でも私自身、お洋服もチョコレートももちろん珈琲も大好きなわけです。どちらかといえば強欲・・・。欲深いカジワラ珈琲。 

ちなみに生産国でも牧歌的な国・地域もあります。でも国や作物の違いにかかわらず農業ってとても大変ですよね。話はズレますが私の住まう山形県の食糧自給率は100%を超えています。幸せな事です。生産者の方々心からリスペクト。


閑話休題。
農産物の輸出量が多い国、農産物の出来高が国の経済に直結する国は特に問題がシリアスです。エチオピアに関してはここ数年、政府対反政府のいざこざによるコーヒー農園(政府寄りの農園が反政府の人達に焼かれる)焼き討ちが多発。結果的に国全体の出荷率を下げて自分たちの生活が苦しくなるような選択をしてしまうことも起こっています。

内戦はいつだってどの時代も悲劇的。アフリカの歴史を学ぶと心が痛みます。

人権の尊重や児童が通う学校の設置、病気の予防、賃金の安定等、生産に関わる方々のQOLの底上げ支援が需要国全体での動きにはなっていますが、たぶん私たちの認識と実際は大きく、実に大きくかけ離れているのが現状だと思います。

私たちの前に美しく並ぶ商品が、どのような産地で、どのような人たちが作り、その人たちがどのような暮らしをしているのかを気にする。気にするくらいでも構わないと思うんです。

皮肉なことに…産地から離れるほどに経済が比較的豊かだったり、平和だったりするわけで…それはどうしようもないこと。個人に出来ることなんて限られています。もしかしたら平和を祈るが一番世の中に対していい感じのアクションかもしれませんね。半径1mの平和を祈る。これは簡単。簡単…かな?

ただ珈琲豆を焙煎するものとしては、オーガニックやフェアトレードなど耳触りのいい言葉で安心してしまうのではなく、そのフェアトレードの何パーセントが農園にわたっているのか、その支援がどう反映されているのかを考えていきたい・・・と思っています。とかなんとかいいつつ、ついつい忘れてしまうのですが・・・。

働く人達の安心や幸せは私の焙煎するお豆にも繋がっていると信じているので、今回はちょっと真面目なお話でした。てへへ。


カジワラ珈琲のコーヒー豆はフェアトレードに関わらず生産者の想いや、労働環境、自然環境や地域貢献などのへ配慮に共感できる農園の生豆を焼いています。コスタリカ・ブラックハニーは規模の大きくない農園、いわゆるマイクロミルのレオンシオ農園の生豆を。エチオピアのお豆は様々な取り組みに賛同出来るMETAD社の生豆を選んでいます。

a day

雨の日も晴れの日もあなたの毎日がハッピーでありますように。そんな気持ちで焙煎しています